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蝙蝠とか

バットマン関連の自己満足雑記。

バットマン(1989)を語る 

どうもいつも当ブログを見て頂いてありがとうございます。
突然なのですが今回は自分にとっての原点、
ティム・バートン版のバットマン一作目についてあれこれ書いてみようかと。
とは言うものの、以前記載したとおり本来であれば感想を書くつもりは無く
というか何故書かないのかというのは、時が経つ事に意見が変わる為であり
今尚この作品は一年に何度も見る作品で、見れば見るほど新しい発見があり
今年書いた事を来年も同じ事言えるかと聞かれると難しいものがあるので。

ただ折角今年は25周年ですし、現状、そして今後もここだけは絶対に変わらないだろう
という設定や構想を中心に書いてみました。
前置きが長くなってしまいたが、続きを読むからどうぞ。
ちなみに遠慮なしな上、好き勝手に書いたので長いです。

さてこの作品は言わずもながら私のバットマンの中で最も好きな作品であり
私がバットマンに興味を持ったきっかけでもあります。
まぁそんな思い出話はどうでも言いとしてこの作品を純粋に語るとならば
何より、大人の鑑賞に堪えうるスーパーヒーロー映画の駆け出しの作品であると思います。
好きなバットマン映画は、と聞くと少なくとも1/3くらいはこの作品を挙げる人も
いるだろうとも思っておりますが、今考えるとここまで危うい要素を盛った映画は中々無いんではないかと。
というのも監督のティム・バートンはこれでもかというほどファンの期待を裏切る事しかこの作品ではしておりません。

初めに最も重要なバットマン自身のデザインについては
それぞれ以下のように変更がなされました。

バットマンの色言えば青だろう
→雰囲気に合わないからという理由で黒に

バットマンと言えばやはりあのタイツ
→装甲服に変更

何より彼は殺人を犯さない崇高な意思を持っている
→最終的には一個人の復讐心でジョーカーを殺す。

それだけではなく彼はイケメンで紳士だ
→当時コメディアン俳優として有名だったマイケル・キートンを起用。

と、よくこれだけ変更してファンが納得できるものを作れたと思う。
これは本当に凄い。
それだけではなく、黒色も装甲服もダークナイトトリロジーまで引き継がれ
どれだけ影響力が強かったのか想像もつきません。
色に関しては最初も黒でしたけども
タイツと言えばスーパーマンやキャプテンアメリカなどもそうですが
彼らはコミックの枠から外れない程度のアレンジしかされておりませんし
恐らく一作目をバートンが関わらなければまったく別の衣装になっていたことでしょう。
また中でもマイケル・キートンの起用については
それはもう炎上では済まされないほどの抗議が起きたのは有名な話
しかしその役割と演技を見ると彼しかいないと思えるキャラクターと演技でした。
ブルース・ウェインというキャラクターは実写映画各々でキャラクターが違います。
シュマッカー版はフォーエヴァーでは心に傷を持つ紳士、
&ロビンでは傷は癒され純粋な紳士キャラに
ノーラン版では豪遊するただの馬鹿。
ではバートン版はというと一言で言うと変人である。
しかしその変人でありながら狂気を内包し底知れぬ何かを感じさせる。
本作を演じる前にキートンは同じ監督作品ビートジュースの主役を演じたが
これを見た人の9割は思うでしょう。
彼はバットマンよりジョーカーを演じるべきだったのではと。
しかしだからこそである。
彼がジョーカーを演じれば(ニコルソンには劣るものの)素晴らしい演技をしたのは間違いない。
それだけの素質を持った彼がそれを全て押し込み、バットマンを演じることで
内なる狂気を孕んだバットマンを演じる事に成功しています。
序盤の犯罪者の足首にバットラングを括りつけ、引きずり込む時のあの顔、恐怖以外の何者でもない。
人ではない何か、仮に人であったとしてもその精神はまともではない。
そう感じずにはいられません。
ちなみに本作のバットマンも当初はコミックのように目にマジックミラーを付けて瞳を見えなくする予定でした。
が、キートンが「役者が目で演技できなくてどうする」とその案を却下。
結果的に瞳が見えるようになりました。
バットマンが使用するガジェットもどこか不格好で用途のみを追求したようなデザインで
こちらもバートン特有の奇抜が見えますがその中でも本作のグラップリングランチャー
スピアガンは最高で移動だけではなく攻撃手段にも使用でき
おまけに無駄に二つに分かれると子供心にワクワクするようなガジェットでした。

そんなバットマンに対するはジョーカーを演じたのはジャック・ニコルソン。
彼の演技は本当に驚くほどジョーカーと言って申し分なく
彼が参加したことでこの作品の質が何倍にもなり
ダークナイト発表時にも彼以上にジョーカーを演じられる役者がいるのかと
あのヒース・レジャーの配役に批判が行ったほどでした。
何かあれば大笑い、そして遊ぶ。しかし残忍とジョーカーに必要な要素を全て持っていき
バットマン映画と言えば主役は悪役とよく言われていますが、
間違いなくこの作品が原因でしょう。
それだけインパクトとこの作品そのものに影響を与えましたが
ニコルソンもなぜ自分が選ばれたのか、監督は何を求めていたのかを熟知していたようで
流石は名優といったところ。
バットマン作品でも珍しくジョーカーになる前、今作だとジャック・ネピアが登場しておりますが
これにより劇中でのジョーカーのオリジンが出てしまったため
ジョーカー特有の正体不明だからこその怖さが無くなってしまいましたが
逆にオリジンがあるからこそ、ジャックの演技とジョーカーの演技の変化に驚かされます。
ちなみに今作でのジョーカーの名台詞
"Ever Dance With The Devil In The Pale Moon Light ?"
(月夜に悪魔と踊ったことはあるか?)
はニコルソン本人のアドリブらしいですが
こういう台詞をさらっとアドリブで言えるのは本当に凄い。
結局この作品を代表する台詞の一つとなりました。

そんな主役二人が揃う舞台のゴッサムシティ。
こちらもゴシック調の建造物が並び、かと思えばその裏では汚らしい路地裏。
その色彩も乏しく全体的に薄暗い舞台と
一度見たら忘れられないようなデザインになっており
そのどこか幻想的な街並みはそれ一つでアートになっているかのようです。

そもそもバットマンという作品はどんな作品なのか。
これは私自身の勝手なイメージですが一つの壮大な劇だと思っています。
バットマンやヴィランは劇団員。
ゴッサムシティは舞台。
彼らは自分のその役にのめり込み、自分自身だと信じて疑わず、最後まで役を演じ切る。
出番が無い時には彼らはアーカムアサイラムという控室に移動し、
出番が来たらその演技力を前面に押し出し観客を魅了する。
バットマンは絶対にヴィラン達を殺したりはしない。
それはこれが舞台劇であり、役者がいなくなってはいけないから。

そう思っていますが、だからこその華やかな舞台が必要であり
その舞台として今作と次作のデザインは華やかだと思います。
役者退団してしまいますが(笑)

そんな本作を彩るダニー・エルフマンのミュージック
これは言わずもながらですがそのメインテーマは正直バットマン作品で
これ以上のモノは聴いた事がありません。
スーパーマンのテーマと言えばジョン・ウィリアムズ
バットマンのテーマと言えばダニー・エルフマン・・・・かニール・ヘフティ
未だにバットマンのテーマと言えばこれかアダム・ウェスト版が有名ですが
幼少の頃初めてこれを聴いて以来、耳から離れる事は無いくらいに強烈で
印象に残っています

長くなりましたが肝心の内容については、
終始続く薄暗さ、奇妙さはバットマンのいるべき世界として良く表現されており
バートンの本色とも言える奇人が織り成す
怪奇ショーと言える作品になっています。
結論から言うとバットマンは頭のおかしい変人です。
それをうまく表現できるティム・バートンが作ったのですから
マッチしないわけがありません。
バートンは昔から奇行が目立った人だったと言われていますが
それは彼が書いたイラストを見れば一目瞭然。
だからこそ彼の描くバットマンやジョーカーが奇人で怪奇で
そして魅力的なんです。
物陰に隠れているにも関わらず自分の事を回りに言えという目立ちたがりなバットマン
そのバットマンに話題が持ってかれるのが納得いかないジョーカー
そんなおかしい二人の一種の体張ったコメディなんじゃないかとも思わされます。

最後にストーリーについて。
こちらについても最初に書いた通り、未だに意見がまとめらないの部分が多いので簡素に。
率直に言うと「とてもよくまとまっている」と思います。
本作公開時あまり受けがよろしくなかったシーンが二つあるのは有名ですが
一つ目がブルースの両親の殺害者がジャックことジョーカーであること、
二つ目が終盤バットケーブに案内されるヴィッキー。
この二つがあったからこそ、一つの「映画」として完成度は高まったと思っております。
ジョーカーがバットマンを生み、バットマンがジョーカーを生み、そしてその決着を描いた終盤。
その終盤を前ににブルースの正体を知るヴィッキー。
この作品一つでしっかり始まりのきっかけからその終わりまで描かれているので
何の消化不良も無く見終える事が出来ます。
両親の敵を討ち、全てを明かしたヒロインとのハッピーエンド(続編が作られる前ですが)
しかし悪ある限りバットマンはこれからも戦い続ける
とてもすっきりする終わり方だと思います。

余談ですが最近のありがちな続編を匂わせる終わり方や伏線ってのは
あまり好きではありません。
コンスタントに続くコミックならまだしも、一作を一つの作品としているのに
それだけで終わらないとなるとモヤモヤしますし
続編見たくなるでしょ?と言われても公開直後に見直したりする必要がありますし
それ単体で薦める事もできないので。

以上、そんなバットマン(1989)ですが本当にこの作品は大好きで
語っても語っても語りきれないくらいです。
本当にまだバットモービルについてもバットウイングについても
アルフレッドについてもゴードンについてもノックスについてもボブについても語りたいくらいですが
今は止めておきます
全てが愛おしい。
本当はもっといろいろ言いたいのですが、未来の自分に文句は言われたくないので
この辺にしておきます。

20141226
ということでこっそりアイテム紹介。
ジョーカーの映画撮影完了記念スタチュー。
本作撮影終了後にスタッフ60名に配られた記念スタチューです。
メイキングのインタビューを見ると何回か写ったりしてるので探してみてください。

ともあれバットマン25周年おめでとう!

次回は5年後でしょうかね。

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