Admin New entry Up load All archives

蝙蝠とか

バットマン関連の自己満足雑記。

【感想】バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 後編 

てなことで後編。
前編は真面目に書きましたがこちらは好き勝手書かせてもらいます。

後編のテーマはバードマン/リーガン・トムソンとバットマン/マイケル・キートンの相違。
これに尽きます。というかこれが一番書きたかった。
予想を大きく外れバードマンは国内でも沢山の人に観られ嬉しく思っていますが
そこでアメコミもなんも無知な人が本作を見て
「マイケル・キートンって本当にこんな人なんだろうか?」
と思う人も少なからずいると思うので、実際はこうなんだってのを
オタトーク全開で書きたいと思います。
ただし、結末こそ書いていませんが
ネタバレ多数ですので出来れば本編視聴後に読むことをオススメします。


の、前に本作ですが私がこの作品を知ったのはもう3年近く前になります。
そのときまだまだ未確定の部分も多く、わかっているのは
マイケル・キートンが昔スーパーヒーロー映画で売れたものの
今は売れず、その再起をかける映画
ということしか決まっておらず、これを聞いた直後楽しみで仕方ありませんでした。
ただその反面、これ絶対でこっちで公開しないよなぁと半分諦めてたのですが
そんな作品がいきなりアカデミー賞にノミネートされたときは本気で驚いたものです。
そんな完成度高い作品だったのかと。
ともあれそこまで話題になったからこそこちらでも配給が来たと思うと嬉しかったですね。

と、前置きは長くなってしまいました。
本文は続きからどうぞ


まず、バードマンとバットマンを比較する前に本作のリーガンの設定をおさらいしておきましょう
リーガンは昔、バードマンという映画が大ヒットし一躍時の人となるものの
今はまったく売れず、自らのキャリア再起をかけて舞台を演じようとする。
自分はバードマンだけじゃない、一役者として才能がある。
それを証明しようとしており、バードマンは自分の害でしか無いと言う。

そして自分のキャリアを固執するあまり、周りは見えておらず
別れた妻が残した娘のための家も舞台資金として売り払い
その娘も薬物から回復しているものの、薬が抜け切っていないような素振りを見せる姿に信用できておらず
舞台では好き勝手しているマイクが実は誰よりも役になりきり、
自分以上に舞台に熱意を込めているのにも気付けない。
ネットに対しては嫌悪感を出し、フェイスブックもブログもツイッターもやらず
新聞などの紙面の評価が全てだと思っている。
あれだけ嫌っているバードマンに対してもまたやりたいと思っており
今の生活や舞台に対しても自分自身が本当はやりたがらないにも関わらず
それを幻聴とし、自分の意志ではないと否定し続けている。
半分は自分のせいではあるがトラブルが続き、心身共に疲れきり
最後は自らの「バードマン」という欲求を受け入れある行動を起こす。

というのが軽い流れになっていますが
まずバードマンの設定ですが、これは監督も言っているとおりバットマンを色濃く残している設定になっており
デザインはバットマンを踏襲していますし本作のプロモーション用に作られたバードマンリターンズの映像はまるっきりバットマンリターンズです。




ちなみに1992年とはバットマンリターンズが公開された年にもなります。
これも完全に狙ってますね。
バードマンという作品はこんなものです。
ここで少しヒーロー映画について書かせてもらうと
昔からスーパーヒーロー映画というものに出演し人気が出ると
どうしてもその役に固定されがち。
これは昔も今も変わりません。
昔と違うのは今でこそヒーロー映画の主役というのは花形で興行収入も高く
人気が出る起爆剤にもなっており、それが売れて他の映画の声がかかるという事も増えており
無数の俳優が参加したがっていますが
昔は売れない役者が仕方なく演じるという状況でした。
そしてその役に固定されるが故、他のキャラを演じることが出来ずはキャリア低迷
そのまま消えてしまったり、その後も泣かず飛ばずの状況が続くというのが大半で
中にはテレビドラマでスーパーマンを演じたジョージ・リーヴスという役者はその後自殺しています。

ここまで書くと正にリーガンはこの状態に陥っています。
では実際マイケル・キートンはどうだったのかというと少し違います。
そもそも確かにキートンはバットマンとは言われていますが
彼はそれ以前にバットマンと同じ監督の作品、ビートルジュースにて主役を演じていますし
正直こっちのイメージが強く、だからこそこんな作品で道化師のようなキャラを演じてからのバットマンで
有名な批判騒動が起きたわけで。
しかしそれを越えてあれだけのバットマンを作り上げ、
ビートルジュースのようなコメディキャラだけではなく
バットマンのようなシリアスキャラも演じれるという演技の幅を見せる結果となりました。
確かにバットマン以降のキャリアはどうだったかと言われるとあまりパッとしておりませんでしたが
私はファンを自称するだけであって彼の出てる作品の大半は鑑賞し、DVDも購入していますが
中には面白かったと思う作品も沢山ありました。
気付いて無い人もいるかと思いますが
彼が出演する映画も去年だけで三本も国内で公開されています。
個人的にはその中でもXboxのゲームを映画化した「ニード・フォー・スピード」という
作品での彼の演技が素晴らしいのでオススメです。
他にもディズニー映画で声優をやったりと結構見てみると出てる作品はあったりするんですよ。
今年は更にミニオンズでも声優として参加されています。
また、今後もマクドナルドの創業者の作品「ザ・ファウンダー」でも主演が決定し
それだけではなく遂に念願の続編「ビートルジュース2」もとうとう現実味が増してきており
なんだかんだで彼はしっかりやっています。
というか本作もやってますしね。
そういう点でもリーガンと同じ道を歩んでいるわけではありません。

バードマン/バットマンについての受け取り方については
リーガンは劇中で20年前にバードマン4を断っていると語っていましたが
これはヒーロー映画以外で自分の腕を見せたいという理由で断っているものの
上記にもあるとおり、未練があることがわかります。
序盤でも思いっきりロバート・ダウニー・Jrのアイアンマンに対して
「"お前"の半分の才能も無い男がブリキを着て大儲けしている」
「"俺達"は本物だった」
「全てを手に入れ、全てを手放した」
と皮肉っております。

対するキートンもバットマンは過去二作品演じ
三作目のバットマン・フォーエヴァー以降は監督共々下ろされてしまう、と思われがちですが
実はワーナーとしては彼にフォーエヴァーでもブルース・ウェインを演じて欲しかったものの
キートン自身が断ったという話があります。
この点は作品数が違うもののリーガンと共通していますが違う点はここからで
キートンは最初からバットマンに対しあまり乗り気で無かったらしく
受けた理由としてもビートルジュースを演じさせてくれた恩義からか、
それともバートンなら違うことをしてくれると感じたからかなのかはわかりません。
ちなみに彼は元々コメディ好きだったとこある為か、BJを演じた後も続編に乗り気だったみたいで
撮影終了後に嬉々と即続編契約にサインしたらしく、BJ2で喜んでるのは本人なんじゃないかと。
これに関してはキャリア云々ではなく、純粋に演じたがっているみたいですが。
なので本人はバットマンにまったく未練は無いみたいです。
ただ数年前、バットマン4作で執事アルフレッドを演じた、マイケル・ガフが亡くなった時には
唯一、キートンだけが彼に対して哀悼の意を表しており
未練があるわけではないけれど作品に対しては真摯に取り組んだみたいで
未練のあるリーガンと未練のないキートンと真逆になっています。

というかダークナイトやるまで正直半分以上の人は彼がバットマンやってたとこ気にもしてなかったんじゃないかと。

そして最後にネット活動について
リーガンは何もしていないどころか嫌悪しているものの、最後不本意ながらツイッターを始めると
なんとフォロワーが8万人"も"ついたと言われてますが
キートンは普通にツイッターやってるどころか、彼フォロワー20万人以上いますから。

ということで劇中のリーガン・トムソンと実際のマイケル・キートンについて比較させてもらいましたが
実際には過去にヒーロー映画を演じた、そしてそのヒーローが似てる
ということ以外はほとんど共通点はありません。
ここはキートン自身もそれしか共感していないとはっきり言ってますしね。
ネタ的に言ってしまうとヒーロー映画の出演歴で笑いを取ったり
昔のヒーロー映画に出てた主役が最近の人気の軌道に乗ったヒーロー映画で
主役を演じた人や、主役の恋人演じた人にバカにされたり
舞台では自分より、助演の方が目立ってしまったという
バットマンで彼よりジャック・ニコルソン、
彼よりミシェル・ファイファーはダニー・デビートが目立ったというのを
狙ったような感じですがそれくらいです。

確かにキートンが主役を演じることで演技に深みが出たのは間違いないですが
一定のラインまでで、それ以上は彼の実力です。

マイケル・キートンと言えばバットマン。
そう思われるのもわかりますし私自身が初めて出会ったのもバットマンでした。
そして今尚こうやってバットマン好きなのも彼の作ったキャラがあったからこそです。
けどマイケル・キートンのバットマンからマイケル・キートンという役者そのもののファンになり
彼の作品を数多く観てきた中でこうして傑作が出来上がったのは心の底から嬉しく思います。
そして今からビートルジュースの続編が待ち遠しい。
是非これからもリーガン・トムソンではなくマイケル・キートンの役者人生を突っ走って欲しいところ。

以上、二回に分けて感想を書かせてもらいました。
もしこんな駄文で少しでも興味が沸いたのでしたら
是非とも劇場に足を運んでくれるのでしたら大変嬉しく思います。

おまけ
このフィギュア欲しい



関連記事
スポンサーサイト

category: 感想

CM: 0 TB: 0   

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://shosroom.blog49.fc2.com/tb.php/345-baf8ad10
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)